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並愛
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「しょーうーじ、くん」
屋上でヤニ補給してたらにやにやした狐顔が声かけてきた。
「おー、」
なんやねんの言葉はグイグイ引っ張られる腕と一緒に消え去った。
「ちょ、なんなんどこいくん」
「いーからいーから~庄司くん、俺ね~アンタのこと尊敬してんだよ、一応」
「はぁ?なに?急に」
なんなんこいつほんまに。
「つーいた!あれぇ~?ダビデくーん」
「なぁ、なんなん、俺なにされてんのこれ」
連れてかれたんは1年の教室。
「いーからいーから~、ほい、庄司くんお誕生日オメデト~!って、ほらお前も!」
「聖なる1日となるだろうおめでとうございます」
ブハッと笑う志摩に首からラムネのレイかけられた。で、何やら耳打ち。神妙そうな顔で頷いただびでくんは俺の腕を恐る恐る掴んで歩き出す。
だびでくん、が俺を連れていったのは
「ちわ、す」
「でっか」
「なんすか、え、これ何?」
「天より授かりし命の祝福のリレー」
「は?...え?あぁ、そういうこと。お誕生日おめでとうございます」
「え?あ、おぉ、ありがとさん」
「えー、誰、チッ、おいハナクソ」
「誰がハナクソだワカメ」
「って、何してんですかこんなとこで」
「いや、俺もわからへん」
こそこそと柳が松に耳打ちする
「あ、そういうこと?なーんだ、庄司センパイお誕生日、おめでとうございます!」
「おぉ、サンキュ、」
「んー、誰が...あ、センパイ宮内のお兄さんとメンバーですよね」
「お?爽司?せやで」
じゃあ、と腕を引かれる。なんやこれ。
「みやうち~」
「なに~」
「お前、いっつも眠そうだな~」
「ねむいもん」
「そうそう」
また耳打ち。名前からして爽司の弟やな。目似てるわ。
「おめでとうございます」
「ありがとうございます」
「にいちゃんがお世話です」
「ん?おぉ?おう」
ぺこりと頭を下げられ俺もぺこりと返す。
んー、と悩み出す宮内弟。
「いや、別に無理せんでええで」
「うーん、あ、あの人でいいや、ねぇ」
「はい?」
「こんにちわ。あのね、」
待って、耳打ちしてるけどお前ら初対面やろ、知らんけど
「おめでとうございます」
優しく微笑みかけられた。
「あ、ありがとう」
「うーん、すみません。連れ回してしまって」
「いや、ええけど、」
「室井ですこんにちわ」
「ドモ...庄司です...」
「知ってますよ」
なんやこれほんまになんや
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