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友達のお見舞いに行ったらいきなり襲ってくる鬼畜野郎に恋してしまいました
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真っ赤に焼けた空。
真っ赤に燃える建物。
小さな少年にできたことは、少年の弟が真っ赤に染まり、真っ黒に変わっていくのを見ていることだけだった。
弟を助けようとして爛れた全身は力が入らず、ただただ黒くなってしまった弟を抱えてへたり込む。
顔だけはあまり焼けていないのは、せめてもの救いと言って良いのだろうか。
しかし、見るに耐えないほど苦痛に歪んだ顔をしていた。
「どうしてだよ…」
少年は叫ぶ。
「どうしてこうなったんだよ…っ!!
俺とこいつが、何したって言うんだ…!」
少年は悔いる。
「俺に、もっと力があれば…」
少年は願う。
「力が、力が欲しい…
守りたいものを守れるだけの強さが!」
少年に近づく影。
シロカワと名乗った男は、チラリと弟を見てから少年に問うた。
「…私と来るか?」
男に着いて行くことが何を意味するのか少年にはわからなかったが、一つ問い返す。
「お前に着いて行けば、力を得ることができるのか?」
男は笑って答えた。
「手伝いくらいはしてやろう」
そして、少年は_____________
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