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予兆 菅井side
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菅井side
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トントントントン
心地よい音が微かに聞こえる
とても懐かしいような
どこか安心するような
「ん?」
目が覚めた
さっきまでのは夢だったのか?
いや、今も規則正しい音は聞こえてくる
起き上がると枕元には服が置いてあって
それを着て寝室を出る
「ぁ、おはようございます。起こしちゃいましたか?」
申し訳なさそうに言う姿も愛おしい
「おはよ、これ、用意してくれたの壱だろ?ありがとな」
自分の服を引っ張りながら言う
「いえいえ、僕の方こそ服借りちゃってます」
「ぶかぶかだな、」
「………皮肉ですか?」
「いや、褒めてる」
壱の身長は確か160cmいかないくらいだった
それにくらべて俺は180cmだ
「それ何作ってんの?」
規則正しい音の正体は壱が料理している音だった
「菅井さんのご飯、できるだけ僕が作ろうと思って。冷蔵庫見た感じ自炊してなさそうだったので」
やばい、かわいすぎる
どうしようもなくなり
後ろから抱きつく
驚いたのか壱は少し肩を震わした
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