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勇者、神田夏
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「せーんぱい!俺、先輩にたっぷり愛を詰めこんだ弁当作って来たんですよ!
だから一緒にご飯たべー…って、誰ですかその人」
俺、神田 夏。
完璧に油断していました…
時は数分前、真田 桐斗が神田 夏の元へルンルン気分で向かっている間のはなし。
「…黒木…助けてくれないか…」
「悪いけどその後輩にやられそうだから遠慮しとく」
「やるって何!?やるって【ピー】ってこと!?」
「違う、血みどろの方」
「それでも怖いんだけど!もう本気で助けてくれないか!!」
本気で相談しているのにも関わらず、クールにコロッケパンを食べている男…黒木 蒼太(くろき そうた)
俺の友達で少しドライな男。
「て言うか、付き合ってやればいいだろ」
真顔でそんな発言をする黒木に、思わずバナナオレを吹いた。
「汚い」
「だっ、だってお前!付き合ってやればとか!そ、そんなの軽い気持ちでアイツの告白受けたらアカン!!」
「やっぱり神田っていい意味の馬鹿だな」
「はぁ!?どういう意味だよ!」
再びコロッケパンをかじる黒木にズイッと顔を近づける。
「せーんぱい!俺、先輩にたっぷり愛を詰め込んだ弁当作って来たんですよ!
だから一緒にご飯たべー…って、誰ですかその人」
俺、オワタ。
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