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先輩 .1
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那雪side
「な…何なの…?」
頬を擦りながら俺は呟いた。
いつも女も…男も甘く微笑めば頬を染め、いじらしくなるものを…
アンティークのような綺麗な顔をしていたアイツは、
何をあろうことか、俺の顔を殴って…
殴り合いや、暴力沙汰なら何度も経験していたが、
頬を染めて、迷わずアッパーを俺に食らわした奴は初めてで。
ざっと覚えた1年生の中には金髪などいなかった。
「…先輩か。」
2年か3年か…そこまでは知らないが、俺は微笑む。
ニヤリ…と、自然と口角が上がったそんな微笑みで、俺は空を見つめる。
先輩。俺を怒らせた罪は重いですからね…?
呟いた言葉は、誰にも聞こえずに消えた。
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