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幸せとその裏にあるもの .4*
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桜side
那雪の家につくまで、お互い無言で。
今日、また那雪と交わるのだと思うと、身体が熱くなった。
「那雪……先に、お風呂入ってもいい?」
「おぅ」
シャワーの熱いお湯を浴びなから、身体を洗う。
(……やっぱり、こっちも……洗った方が…)
ボディーローション片手に固まって、数分後、覚悟を決めた。
「……ッ…ふ…」
初めて自分で触った中は、熱く………
恥ずかしさに泣きそうになりながら、俺はシャワーを当てて洗っていった。
*****
「じゃ、俺も入ってくるから」
那雪が風呂に入った後、
どう考えても那雪の着なさそうなモフモフのパジャマの袖を通しながら、
チラリと部屋を見渡す。
何度か遊びに行った部屋なのに、今では別のように感じてしまう。
ホットミルクをちびちびと飲みながら、ふぅ……と息を吐いた。
*****
「……桜…」
いつの間にか眠ってしまったようで、頬を撫でられて目が覚める。
目の前には黒髪を濡らした風呂上がりの那雪がいて、
ほんのり赤くなった首筋に滴る雫が色っぽくてドキドキする。
「………わり、寝てた…」
直視できず、そっぽ向いて言うと那雪が笑った。
「……何?もしかして、緊張してんの?」
耳元で低く言われてビクリと身体が跳ねる。
「な、な訳ねっ……ッ…ふ、ぁ……那雪…耳元……止めろ…ぁ………」
ピチャ……と舌が耳を這いずり回り、その音が快楽を引きずり出す。
桜……と低い声で言われ、腰にぞくぞくと響く。
「嫌だ……ちゃん…と……」
触って、と目で訴える。
緩い快楽はもはや苦痛で、早く強い刺激が欲しかった。
「こう?」
「ふぁ……ッ…あ、ぁ……そこ…んぁッ………」
震える自身を激しく擦られて目の前がチカチカする。
強すぎる快楽に怖くなり、那雪に抱きつくと、優しくキスが降って、
嬉しくてうわ言のように気持ちぃと繰り返す。
「……先輩、口調が子供みたい」
「違ぇ…もん……ッ…らって…おれ、金髪だから……
よく、間違われて」
「……な…か、俺の…こと……犯ろっ…て、奴が、
いっぱい……て…だから……
ふりょ…なら、大丈夫……からって………」
むぅと頬を膨らませて那雪に言う。
「そっか……可愛い…先輩。
じゃ、俺といる時は……素でいてよね?」
素でいて良い……素直に普段甘えられないからと、
俺はそっと自分から那雪にキスをした。
それが今の成一杯だった。
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