アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
絶望と希望.3
-
遥side
初めて蔵根さんと出会ったのは、僕が路地裏で集団レイプされかけた時だった。
銀縁メガネの奥の瞳が、とても悲しそうで。
でも、綺麗で。
気付いたら、彼の腕を取っていた。
「俺はもう誰も愛さない」
一世一代の告白は冷たく返されたけれど、諦められなかった。
何度も蔵根さんに近づく度に、蔵根の心の闇を感じて…何とかしたいと思った。
「僕は…蔵根さんの悲しい想いを…取り除いてあげたい」
そう伝えた時、蔵根さんは冷たく笑って。
蔵根さんが経営するこの建物…今の仕事先に連れていかれ、
蔵根さんは僕を無理矢理犯した。
「俺は好きなものは…誰かに壊される前にな…壊したいんだよ」
だから壊されたく無かったら、俺の前から消えろと。
そう、あの人は言った。
「…壊されても良い…僕は…蔵根さんが好きだから…」
一見冷たそうで、でも本当は優しい蔵根さん。
だから僕は…この人のそばに居たいと、強く願った。
「…この店が、どんな場所だってぐらい分かるだろ。
お前は…俺が望むなら、他人に足を開くか…ぁあん!?」
胸ぐらを捕まれて言われた言葉に身体が強張った。
恐い…でも、その感情以上に一緒に居たいという想いが強くて。
僕は、蔵根さんの領域に飛び込んだ。
側にいたって、振り向いて貰えないかもしれない。
でも、それでも良かった。
一緒に居られるのなら…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
53 / 203