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スパルタ
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「それと…ああだめ…!それは私の馬車に……」
「…あぁ……これはまた派手に…………」
何度目の当たりにしても慣れない風景にアリアは唖然とする。
遠くからでも見える大量の服、靴、バッグはエイダの乗ってきた大きな馬車に詰め込まれていった。
そして最後に少量の荷物を持って城の中へと戻ってくるのだ。
「………………………」
アーサーは疲れきった顔で玄関近くの椅子に倒れこみ、こめかみを押さえて大きなため息を吐いた。
「おかえりなさいませアーサー様…お水…お持ちいたしましょうか……」
「……あぁ……頼む………ユーリは………」
ビク、とアリアの肩が揺れる。
「へ、部屋に……」
「そうか………具合は…どうだ……」
「えっと……その…少し良くなっております…も、もうすぐ熱も下がると思われますので……」
「……そうか…。」
安堵の息を漏らすアーサーににこりと笑い、アリアはそそくさとキッチンに向かった。
「あらアーサー、休んでいる暇はないわよ?さぁ着替えてパーティの準備を始めましょう。」
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