アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
アリアVSリザ
-
「…あ、アーサー様!?」
「……リザ………そこで何をしている……?……貴様にはそれ相応の処分を受けてもらうぞ……!」
「ぁ………」
リザは滅多に見ないアーサーの本気の怒りにその場にへたりと座り込む。
アーサーはそれを一瞥すると、急いで部屋の中に消えて行った。
アーサーがいなくなった後リザはアリアを見つけると、ものすごい形相で睨みつける。
「アリア……!!」
「…っ…わ…私は…アドルフ様の使用人じゃないもの……私はアーサー様の…使用人で……」
アリアがそう言うと、リザは大きな声でまくし立てた。
「そんなこと関係ないわよ!だって私たち奴隷の世話をさせられたのよ!?悔しくないの!?少なくとも私は悔しかったわ!!」
「そ、そりゃ私だって……」
「じゃあいいじゃない!アドルフ様だってあいつに目立つ傷は付けないって…!!」
「でもそれは命令に反しているわ…!」
「ばれなきゃ大丈夫だった!なのにあなたが…!」
「どちらにしろ私には後がなかった!」
そう、アリアはこのままいけばアドルフの企みによって解雇されてただろう。
(…そんなの………)
「大人しくしておけば良かったじゃない!!」
「…嫌よ!!」
リザは立ち上がり更にまくし立てる。
アリアは負けないようにと声のトーンを落とした。
遂にリザがアリアの肩に掴みかかってくる。
『ドタンッ!!ガシャッ!!バタッ!!!』
が、閉じられた扉の奥から何かが床に叩きつけられるような音と暴れるような音が聞こえ、慌ててそちらを見た。
「………何……?」
2人はお互いから手を離し急いで扉に向かう。
開けると中はめちゃくちゃになっていた。
「「………アーサー様!?」」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
57 / 207