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Episode84 side時雨
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「あんまり勿体ぶってもいけないね。…分かった。話すよ。」
きっと、君は僕を軽蔑する。
それが、怖いよ。
「僕はね、日本有数の財閥と言われる珠川家の嫡男で、その跡取りの筈だったんだ。」
そうだよ、僕は跡取りになる筈だった、"不良品"。
「でも僕は覚えも何もかも悪くて。いつも父親に罵られながら、少しでも褒められたくて情報を無理矢理詰め込んだりして。」
でも。僕は。
「それでも、結局僕が褒められた事はなかったよ。
でもね、父親は僕が役に立てる場所を見つけた。」
悪夢の終わり、幸福の始まり。
「それはね、性処理だった。
最初こそ嫌がっていたけど、僕は段々快楽に溺れていった。快楽が大好きで快楽追求もやめられなくて。」
ねぇ侑君。
君は今、僕をどう見てる?
「毎日毎日、好きなだけ気持ち良くして貰って。
痛みすら快楽に受け取る様になった。」
汚い?
「僕を堕とした人達は、僕を"上玉"って言っていた。
家で役に立てなかった僕は、此処で役に立てた。」
穢い?
ねぇ、僕は穢い?
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