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Episode94
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次々と凄惨なシーンが移り変わる中で、母親がいない事に気づいた。何処のシーンでも父親と青年ばかりで、他の人間は出て来ない。母親はいないのか…?
次のシーンは、青年が一人の時だった。
血や傷だらけの身体を拭き取り、包帯を巻いている。
やけに忙しなく辺りを見回していて、落ち着かない。
何故落ち着きがないんだろうと思った途端、青年の身体は床に叩きつけられた。
…父親だ。
包帯を手に取った父親は、青年の口に猿轡の様に巻き、もう一本の包帯で首を絞めた。
声にならない呻き声をあげ、血の気が失くなっていく。目の焦点が合っていない。
力が抜けたと思えば、気を失った。
それを見届けて青年を放置していった父親。
立派な虐待。
何故、こいつは助けを求めなかったんだろう?
逃げようと思えば、逃げられた筈なのに。
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