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Episode108
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「湊君も、精神科にかかった方が良いかもしれない。
今の答えで、いくつかの病名が上がってる。
勿論、カウンセリングとかしないと詳しい事は分からないけど。」
そこまで言った担当医は、急に考え始めた。
「ねぇ。確か湊君って、あのスケッチブックの事と僕の過去を知りたがったんだよね?」
置いてあるスケッチブックに興味を示していた湊。
そして、担当医の過去を何か知らないかと、探りを入れてきたのも湊。
だが、それがどうしたと言うんだろう?
「僕の考え通りなら…。」
今日の担当医は行動派。
何やらブツブツと言ったと思えば、何処かに電話をかけ始めた。
「お久しぶりです、先生。時雨です。
あの、お聞きしたい事があって…」
丁寧な敬語を使っているのに、「時雨です」と名乗った。
普通なら、名字かフルネームを名乗りそうなものなのに。
「…もしかしてなんですが…」
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