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Episode113
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「もしかしたら時雨君…珠川先生に聞いているかもしれないけどね。」
何だか、親しい様子だったこの二人。
「時雨です」と言った担当医と、「時雨君」と呼んだこの人。
やっぱり、担当医と患者は仲良くなるものなのかな?
ふと櫻井さんを見ると、嬉しそうな目で担当医を見ていた。保護者…みたい。
「あら、あのスケッチブック、使っているの?」
指差した先には、例のスケッチブック。
一度だけ使った事はあるから、頷いた。
「もう数ページしかないのに、まだ持ってくれていたのね…。新しい患者さんなんだから、新しいのを渡せば良いのにね。」
困った様な顔つきだけど、どことなく嬉しそう。
最初はただの明るい人だと思ったけど、精神科医に向いているんだなって、思った。
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