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翌日、葵が眠りから覚めるとそこには正孝はいなかった。
葵は夢だと思いたかったが、全身の痛みがそうでは無いと現実に引き戻される。
痛すぎて今日は学校に行けそうもないな。
葵はそう思いながら再び眠りにつこうとした。
その時、一番話したくない人から電話が来た。
出るか迷ったけど勇気を振り絞って、電話に出た。
「も、もしもし」
「おー、葵?俺今お前の家の前に居るんだよね~
玄関開けてよ」
その言葉を聞いて葵は体をぶるりと震わせた。
「えっ、や、やだよ。き、昨日あんなことされてお、俺こ…怖い…」
「そんなの自業自得でしょ。
葵が、俺の物にならないからいけないんだよ。」
葵はもうどうしていいか分からず、黙ってしまった。
「もしもし葵?
早く玄関開けてよ」
その言葉は低く、どうみても怒っていた。
葵の頭は恐怖でいっぱいになり、言葉が出せなくなっていた。
すると下の部屋の方からバリーンと何が割れるような音がした。
つぎに、階段を登ってくる足音が聞こえる。
「な、なにっっ?」
部屋の扉が開かれる。
そこには、正孝が立っていた。
正孝の目は以前の優しさは無く、どこまでも冷たく葵を睨んでいた。
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