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素直な気持ち
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待ち合わせが近づくと
そこには
もう 聖君は来てた。
秋
少し肌寒くて
もうすぐ冬になる。
車の窓を開けて
ニコッと笑う聖君に
ドキドキする気持ちと
やっと逢えた!の気持ちがぐるぐるした。
舞台の上で
1人で作文読むのと同じくらいドキドキした。
目の前に立つと
「久しぶりだね!優ちゃん!」
って
優しい笑顔に癒された。
ドライブ
とかゲームセンター
ショッピング
久々のあたしのお休みはとっても
満喫出来た。
それに隣にはずっと聖君が居たから。
日も暮れて
ごはんの時間。
「ごはん食べに行こっか!」
胸がいっぱいすぎて
お腹も空いてなかった。
「俺ハンバーグ食べたい!笑」
無邪気にニコニコしながら
言った聖君が少し小さな子供の様に見えた。
可愛い一面を知った。
ハンバーグのお店で
前に座る聖君があたしに悲しそうな顔で
話し始めた。
「優はさ?なんで悲しい顔するの?」
「ぇ...。」
心の中を見られた思いがした。
「初めからそう思ってた。なんか寂しそうだなって。
なんか辛いのかなって。」
「どして...?」
少し胸が締め付けられる思いした。
「優 あんまり笑わないからさ。
きっと何かを抱えて辛いのかなって。」
「そんな事...」
「優の笑顔俺は好きだよ!」
泣きそうになった。
「あたし彼氏をほんとに好きになるのも正直怖い。信じて裏切る人もいるし
平気で嘘つくし 心から好きになったとしても信用してても傷つくのが本当は怖くて。」
「俺は優ちゃんの笑顔ずっと見ていたいからずっと側にいるし嘘もつかない。
今 すぐに信じろってのも無理な話だし
ただ淋しい時、辛い時 俺はいつでも側に居るから。居なかったら飛んでくから!」
そう聖君は
私の目をみながら言ってくれた。
真剣な目で
真剣な顔で。
「だから...
優ちゃんも 素直 になりな?」
この人なら
信用出来るかも。
本当に好きになっても
いいかも。
素直になれるかも。
そう思いはじめた。
泣くときもあるだろう。
喧嘩もあるだろう。
それでも
前向きに進めそうな気がして
あたしは
聖君に
ニッコリ微笑んだ。
そして
あたしは一歩前に進もうとしてる。
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