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ペンダント
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あたしはいつも持ち歩く薬を
聖にも渡してあった。
それはさっちゃんも知ってた。
さっちゃんはきっとそれを知って
聖の所にいったんだろう。
少し待ってたら聖が帰ってきたみたいで
あの男の人の声がは聖だったみたい。
「聖くん、、、。
優が、、、。」
顔色を変えて
何度もあたしを呼んだんだって。
口を広げて薬をやってくれたみたいで
少しずつ落ち着いてきたみたい。
「優ー?わかる?」
「俺 ウチに連れてくからさっちゃん1人で帰れる?」
「うん。でも優が」
「大丈夫。なんかあったら連絡するから。」
「、、、。これ。優が聖くんのおじさんとおばさんにどうしても作るって。お守り。」
「馬鹿」
そっからあたしは
気づいたら聖の部屋で寝てた。
まだクラクラするけど
初めはここは何処だ?って思った。
見渡すと
プーさんがあったから聖の部屋だと確信した。
と、裏腹に怒られるって即座に思った。
しばらくすると
聖が冷たい水を持ってきてくれた。
「優⁉︎
気づいた⁉︎」
頷くと聖が
「なんで 出た⁉︎寝てろ言ったろ?」
「ぼーっとする?」
頷くあたしに
ペンダントの入った袋を見せた。
「ありがとな。」
怒ってた聖だったけど
さっちゃんが話してくれたみたい。
「でも約束守らなかったからこうなったんだからな!
少ししたらウチまで送ってやるから。
水飲みな?」
喘息。
あたしより聖の方が
喘息の事よくわかってた。
喘息と言われ
まだそんな日も浅いけど
甘く見てた。
こんな苦しいなんて思っても見なかった。
「俺言わなかった?ウチに大人しくいろって。
甘く見過ぎ。
薬も持たずに何やってんの?お前。
俺居なかったらどうしてた?」
「 、、、めん」
まだ声が上手くでなかった。
帰ろうと思って立って
階段を降りようと思った瞬間少しフラついた。
「泊まってくか?」
「帰る」
ゆっくり玄関まで行くと聖のお母さんが出てきた。
「すみません 迷惑かけて。」
「泊まってけば?顔色悪いしまだ苦しそうだし。」
「明日仕事だから」
「優 休め言っただろ?何考えてんだょ。」
自分のこの持病と
こんなにも人に迷惑かける事。
自分が嫌になった。
この先この持病とこんな苦しい思いして行かなきゃいけないと思ったら嫌になった。
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