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土曜日 ④
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聖は帰るときに
すごく笑顔だった。
「緊張したぁー。でもお父さん優の事ほんとに大事なんだな!ってのすごくわかった。
優のやりたかった夢も俺知らなかったけど
でも 本気だったのはすごくわかったよ!
明日は優だから!
また明日迎えに来るから!
午前中に!」
「ぅ ぅん。」
きっと前夜の聖もこんな気持ちだったんだろうって
思った。
聖を見送って
部屋に戻る時
お父さんはいつもと変わらない顔してた。
「お父さん ありがとう。」
「おっ!」
ただそれだけだけど
きっと父親は複雑なんだろうな。
小さな頃からお父さんが休みの時はいつも遊んでもらった。男みたいなあたしとキャッチボールとかやってくれたり。
いつもお父さんの背中を見て育ってきた。
あたしのお父さんは誰にでも自慢できるお父さん。
最高のお父さん。
それでも少し
小さく見えたお父さんは気のせいかな。
部屋に戻ると
mailが来てた。
” 優の笑顔ずっと守るから。
幸せにする ”
保護した。
明日に備えてお風呂に入り
布団に入って目をつぶってもなかなか眠れなかった。
お父さんの言葉が、
何度も何度も頭の中をグルグルしてた。
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