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病院
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夏に近づいた6月
もう少ししたらあたしの誕生日!
夜いつもの時間じゃない時間に聖から電話があった。
「優?あのさー。」
「どしたのー!?」
「会社の藤原さん覚えてる?」
藤原さんとは
聖の会社の先輩。
何回か会ったことはあったし
奥さんとまだ幼稚園の娘ちゃんとも
仲良くさせてもらってる。
「キャンプの誘い来たんだけど行こう?
ログハウスみたいなとこでお風呂もあるし!」
「お父さんに聞いてみるから待って!」
いいよって許可ももらったので
「いいって!」
「じゃー来週の土曜日ね!」
キャンプなんて
中学生振りだなー。
でも 行きたいような
行きたくないような。
藤原さんとはどんな会話すればいいんだろって考えたり。
最近 頻繁に喘息も出たりしてるし。
仕事も喘息出たりしてると辛かったり。
その都度聖に話してるわけでもないし。
「優?」
「ん?」
「明日金曜だけど 仕事?」
「明日はこの前 他の人の代わりしたから久々にやすみだけどー。」
「俺明日半休とらなきゃいけなくて昼からやすみなんだけどさー。」
「そーなんだ!」
「用事ある?」
「あぁー 夕方 薬もらいに行くつもりだったー。」
「喘息の?」
「乗せてってあげる!昼御飯行くまで待ってて!」
「ぅーん!」
前より少し喘息も頻繁に出てきてるから
薬ちゃんともらわないとなぁー。
次の日二度寝をしてしまってそれから支度をし始めた。
なんだかんだやってたらもぉ昼になってた。
車の音がして
聖が来たから外に出た。
聖は嬉しそうにニコッと笑ってた。
「早かったねー!」
「お腹空いから早く来た!」
「あぁー病院って待つからやだー。」
「でも薬ないも困るだろー!」
いつもと同じ薬を貰って
聖とブラブラ ドライブ!
「キャンプさぁー!?たのしみだねぇ!」
「んー。」
「どした?」
「ほら 気温とか急に変わったりすると喘息でるから
少し不安。」
「温度差変わるからねー。ちゃんと俺も気をつけるからね!」
「ぅん!」
あんまり
知らない人ではないけれど
すごく親しくもない人とのキャンプって
楽しくないだろうなって
思いながら土曜までを過ごした。
聖はもちろん嬉しそうだった。
人見知りのあたしには
聖ときゃーって楽しく話せるものでもなかった。
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