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13 side:アキラ
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昔、俊は女の子みたいに可愛かった。
年齢も一つ下で、俺より小さくて、一人っ子の俺は弟ができたみたいで嬉しかったのに。
今では俺を縛り、こうやって組み敷いている。
「んぅああっっ!!ああああっ!!」
俊の指が俺の後肛を弄る。
口の中に入れられたネクタイは、もう涎でグチョグチョで、口の横から唾液が垂れている。
不快でしかないその行為のはずなのに…興奮している自分に気づいていた。
「なんか、アキちゃん後ろに指入れられるより、擽ってる方に反応してない?」
俊の指が俺の脇腹や腹を触る。
「んぅああああ!!ぅうっぅああ!!」
「はは!すっごい後ろがヒクヒクしてる!」
指は異物感でしかないはずなのだ。
こんな行為が気持ちいいわけないはずなのに…必死に自分の気持ちを否定しようとする。
「俺の入れた時も思いっきり擽ってあげるね?」
厭らしく笑いながらも、俊は手を止めない。
俺の…入れた時って何だよ!
本当に最後までするつもりなのか?!
「そういえば、胸って触ってなかったよね」
「うぐぅあっ!はははっ、!ああ!!ぅあああああ!!!」
俊の手が腹を這い上がってくる。
胸を触るなら、触ればいいのに。
なぜ下からゆっくりと上がってくるんだ?!
「うぎっぃ……!!」
「うぎぃって…色気ないなぁアキラ…」
俊の親指で乳首をサワサワと撫でられる。
「どう?気持ちいい?」
「うぐぅっ…あっあっ」
気持ちいいわけない。
奴は指先の腹で凄い勢いで乳首を擽る。
「ひぃっ…やえおっ!!あ゛がっ!!ひへっ!!」
「あはは!何言ってるか全然わかんないや!」
やめろ馬鹿、死ね!って言ったんだ!
「うぁああ!!うぐぁああ!!」
「どうしたのアキちゃん、人間やめちゃったのかな?」
だったら、口のネクタイを取ればいいだろう!
俺を擽る俊を思いっきり睨みつける。
…悔しいけど、こいつはこんな時までカッコイイのだ…
俺の視線に気づいたのか、俊と目が合う。
途端に俊の表情が曇る。顔が歪む。辛そうに。
「外して欲しいの?」
そう言われて、俺は必死に頷く。
「うぐぅ!!」
俊の手が、また脇腹を撫でる。
「外したら、アキちゃん、逃げようとしない?」
寂しそうに言われて、思わず息がつまる。
なんでコイツがこんな顔するんだ!?
「うぐぁああ!!うあああ!!」
また脇腹を擽られる。
「やっぱり、胸より脇腹のが弱い?」
素直に、コクコクと頷く。
「いい子だね」
ご褒美というように、より一層激しく脇腹を撫でられる。
「んぉぁああっ!!ぁああああっ!!」
「ふふ……わかった。口だけ、外してあげる。でも手はダメだよ」
俊の手が伸びて、俺の口に押し込まれたネクタイを外す。
喉の奥に、いっきに空気が入り込む。
猿轡をされた時よりも、ネクタイを口に入れられるほうがキツかった。
「この……バカ俊……」
思いっきり罵詈雑言浴びせてやりたかった。
でも縛られてる状況でそれは得策ではないと思った。
「ねぇ、アキラ」
俺の口を自由にして、俊は真顔で迫ってくる。
「ぅぁああ!やだぁあああ!!」
同時に、後ろに入れられてる指が増やされたのがわかった。
不快感で、背中がゾクゾクとする。
「アキラ…」
消え入りそうな声。
間近に迫った俊の顔を見つめる。
真剣で、緊張…している?
「美弥ちゃんとさ、別れなよ」
「んぅあぅ!!」
「喘いでないで、答えて」
だったら指を動かすなっ!そう怒鳴りつけてやりたかった。
「なんでっ!!ぁっ、お前にそんなこと!!」
「好きじゃないんだろ?美弥ちゃんのこと。告白されれば誰でも良かったんだろ?」
「!!!!!」
真剣な目、いつもより低い声。
幼馴染だからわかる。
今、俊は本気で言ってる。
「俺と、付き合って…アキちゃん…」
俊の声に耳を疑う。
「俺にしてよ……」
俊の声が、震えている。
泣きそうに顔を歪める俊。
昔から、コイツに頼まれるとNOと言えないのに…
そんな頼み方されたら、俺……
「俺、アキちゃんに興奮してる…変態かもしれない…俺がこんなになったのはアキちゃんのせいだ…責任取って…」
急に俺を責めるように言う俊。
途端に俺の後ろに入った指が激しく動く。
「ぃ…痛っ!!俊!!まっ…………っっっっっ?!!!」
「アキちゃん、好きだ…」
何コレ?!今、お尻の中変だった…
どういうことだ…?!
「アキちゃん……好き」
「何だコレ!!やめろ俊!!なんか変!!」
俊の言葉も頭に入ってこない。
「アキラ……」
体がびくりとなる。
俊と目が合うと、また指がさっき感じた変な所を押し始める。
「うぇっ……指、やだ…」
目の前がチカチカする。
気持ちいい…お尻に指入れられてるのに、気持ちいい…
俊から目が話せない。
どうしよう。
「好き」
ドキドキした。
頭がグワグワしてて、何がなんだかわからない。
『アキラ先輩!好きです!』
可愛く笑う美弥…
嬉しかったけど、コレとは違う。
ナンダコレ……
俊の匂い…俊の目…俊の声…俊の髪…俊の指…
「俺…も…好き………」
呆然と、口から言葉が紡がれる。
「ウン。アキちゃん、好き。大好き」
俊の唇が、俺の口を塞ぐ。
ああ…俺、今俊とキスしてるんだ…
美弥ともまだキスもしていなかった。
ファーストキスなのに…
ドバドバと、お尻に液体がかかるのがわかった。
俊の息が荒い。
ほんとに興奮してるんだ…
「好き…好きだよ。アキラ」
俊の舌が、口の中に入ってくる。
逃げるように舌を引くと、グイっと奥に入り込む舌。
ヌメっとした初めての感覚に、ゾクゾクと背筋が震える。
あ……
お尻に、固いものが当たる。
「入れるよ?アキちゃん」
「…ぅ」
言葉を紡ぐ前に、また俊に唇を奪われる。
「ぅぁあ……」
俊にギュッと抱きしめられる。
「ぅん……」
ゆっくり入り込んでくる、俊のモノ。
痛いし、怖いしで、俺は思わず俊の首筋に頭を押し付ける。
出会った頃の俊を思い出す。
そして今の俊。
胸の中から込み上げてくるものがある。
もっと触られたい。擽られたい。酷くされたい。
自分でも知らなかった自分…
本当に、俺は変態なのかもしれない……
そして、本当に俊が好きなのかもしれない…
そう思うと、何かが音を立てて壊れるような気がした。
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