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4ー03
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「…おい」
「ん?」
「面白いか?これ」
「んー、別に。他に見るのも無いし」
「……そうか」
席を立った孝がどこに向かうのかと無意識に視線を向けた次の瞬間。
「ん?…おわっ!!」
大きく視界が揺らいだ先に広がるのは髪がまだ湿っている孝と、見慣れたリビングの天井。
つまり俺は、孝に押し倒されていた。
な…何でこんな状況になってるんだ?
「こ…孝。どうしたんだよ」
ただ俺を食い入るように見つめてくる孝。
その視線はまるでいつかのあの人を彷彿して…異様な緊張感が走る。
お前のそんな表情…今まで見た事が無い。
「…なぁ、孝…っ!」
首筋に生温かいねっとりとした感触。
そしてTシャツの中に差し込まれた手に、事態が普通じゃない事に気付いた。
「ちょっ、いきなり何す……ふぁっ?!」
捲り上げられ上半身が晒されるとあろう事か…孝は俺の胸元を舐めだした。
そのせいで変な声を上げてしまい、慌てて頭を掴み離れさせようとしたけど、時折強く吸い付かれ小さな痛みと共に体がビクンと反応してしまう。
「ぁ、はぅッ…く…やめろって…!」
何で、こんな恥ずかしい事されてんだよ。
だってこれは…兄弟がするような事じゃないだろ。
混乱する俺は、出来る限りの力を振り絞って孝の肩を押し返した。
「孝!!」
「好きだ」
………え?
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