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その執事、抑制
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ガチャ
「坊っちゃん、おはようございます。本日もよいお天気ですよ。」
「・・ン・・・・。」
「坊っちゃん、起きてください。」
「・・・・・。」
(仕方ないですね・・・)
セバスチャンはシエルの耳元で囁いた。
「起きてください、シエル。」
「・・・っ///」
今まで呼んでも起きなかったシエルがガバッと起きあがった。
「い、いきなり耳元でしゃべるなっ///」
「おや、もう起きてしまったのですか?おはようございますv」
「普通に起こせっ//」
「何度かお声掛けいたしましたが、聞こえていらっしゃらないようでしたので・・・。クス、残念ですねえ・・・あともう少し起きなかったら、貴方のその小さくて可愛いらしいお耳を食べてしまおうと思っていましたのに・・・v」
「なっ・・・・////」
シエルはそう言われて、この執事と身体が入れ替わった日を思い出した。
(・・ご褒美・・・///)
耳元からダイレクトに伝わるピチャピチャという水音に、低く、甘く囁かれる自分の名前・・・。
身体中が熱くて、溶けてしまいそうだった。
思い出すだけで、顔が火照ってきた。
「・・・セバスチャン・・ッ//」
シエルの顔は紅潮し、潤んだ瞳で見つめてくるので、あの日を思い出したことは一目瞭然だった。
「クス、朝から欲情なさってるのですか・・・?いけない子ですね。何を考えていたのです・・・?」
「お前の・・・せいだろ・・っ////」
「まあ、聞かなくても貴方の考えていることくらい分かりますけどねv」
「・・・・して・・」
「なんですか?」
「・・・もう一回、して・・っ///」
(っ・・・!!)
珍しく素直におねだりしてくるシエルに、セバスチャンの理性は崩れ去りそうだったが、なんとか踏みとどまった。
そんなことをしてしまえば、それだけで終われる自信がない。
あの日もメイリンが来なければ確実に・・・。
「・・・快楽と享楽に忠実なご主人さまですね。しかし、駄目ですよ。あれは、ご褒美だったのですから。おねだりされてしてしまったら、ご褒美にならないでしょう・・・?」
我ながらうまいこと回避できたと思った。
「・・・お前さっき、僕があのまま起きなかったらするつもりだったんだろう?自分で言ってたじゃないか。」
「あ、あれは・・・悪戯のつもりでしたので・・・」
シエルに痛いところを突かれた。
だが、自分からするのと、煽られてするのではワケが違う。
「では、こうしましょう。貴方が今日1日、私の言うことをちゃんと聞き、さらに私のお手伝いをしてくださるなら・・・ご褒美として、して差し上げましょう。」
これ以上ない案だと思った。
シエルはプライドが高いため、主である自分が執事の手伝いなどするわけがない。
これで諦めるだろう、と。
(少々ズルいですけれど、いた仕方ないですね。)
だが、そんなセバスチャンの必死の打開策も打破されてしまった。
「・・・わかった。」
「え・・・?ほ、本気ですかっ?」
「ああ。・・・なんでそんな驚いた顔してるんだ?」
「い、いえ・・・。」
完全に予想外だった。
「そんなによかったんですか?・・・あれ。」
・・・コクリ・・///
(余計なことをしてしまった私が悪かったんですね・・・)
(はあ・・・あとはシエルが根をあげてくれることに期待するしかなさそうですね・・・。)
こうしてシエルの大変な1日が始まった。
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