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誰が好きだと言った
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(火神を好きだと自覚したものの素直になれない青峰。 *軽くケンカの殴り合い有り。ウィンターハイ~ウィンターカップ中盤までの話しです。)
「大ちゃあ~んっ‼︎また練習サボるの?」
「‥あぁ、さつき‥‥毎日毎日うっせぇよ」
「もぅ!しょうがないでしょ!マネージャーなんだから‼︎私!」
「‥‥‥そうじゃなくてもうるせぇけどな」
「何か言った!?」
「‥いんや、何もない。」
火神大我‥‥。
前のテツ達との試合からなんだかこいつのことが頭の片隅にある。
あの試合で当然勝ったのは俺だったが負け試合と分かっても闘志に満ち溢れていた。
あんな奴は、初めてと言っても良い程で。
試合以外で顔を合わせることなんてない、と思っていたが授業をふけ街中をふらふらしていれば偶然出くわせてしまった。
真正面から火神とテツと‥黄瀬。
何故あの二人と黄瀬が一緒にいるんだと思ったが聞くのも面倒くさい。
「あ~!青峰っち!偶然っすね、こんな処で!」
「どうも、青峰君。」
「おう、テツ。」
「‥‥‥」
「感じ悪ぃなぁ火神」
「‥うっせぇーよ」
相変わらず愛想がない奴。
こんな時間にこいつら学校はどうしたと尋ねれば三人共テストが午前中までだと。
そういやこっちの学校もそろそろテストだったなぁて思いつつ今からマジバに行くと聞いて暇だからついていくことに。
目立つからと店の中でも帽子を深く被ってる黄瀬と無言でバニラシェイクを啜るテツと周りを気にせずハンバーガーを頬張る火神。
なんなんだよこの組み合わせ。
特徴的というか変というか。
「青峰君はそれだけで足りるんですか?」
「ん?ああ、晩ご飯も家帰ったら用意してるし控えめにしてんだよ」
「へぇー。」
「かはっ、聞いといてそんだけかよっテツ~」
でもなんだかこんな人数でここに来るのは中学以来な気がした。
だけどこいつは居なかったけどな、と火神をちらっと横目で見るとタイミング良くハンバーガーを喉に詰まらせていた。
心配した黄瀬が必死に火神の背中をさすっている。
なんだよ、この二人そんなに仲良いのかよ。
「青峰君、顔にでてますよ」
「あ?何がだよ」
「なんにも。」
本当にテツだけは侮れない。
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