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ウィンターカップでの再戦。
第一発目にテツ達と戦うことになるなんて内心少し驚いていた。
けど、どうせ今回だって俺が勝つに決まっている。
そんな自信で溢れていたのに。
試合は思わぬ方向に走っていく。
それと同時にバスケに対する、どこか懐かしい気持ちがふつふつ湧き上がってきていた。
もっとバスケがしたい。
もっと、そう思っていた頃には試合が終了していた。
まさかの一点差。
それと今まで思ってもいなかった敗北。
これが負けるということなのか、改めて実感した様な気がした。
その日は熱が冷めないのかどうしても睡眠を取ることができなかった。
翌日テツと顔を合わすことに。
それから時間が経って色々思い返していた。
そんなある日の休日新しいバッシュでも見に行こうかと行きつけだった店に赴いた時、ここで出会うとは思っていなかった火神と偶然出会った。
お互い無言が続く。
先に口を開いたのは火神からだった。
「よぉ、青峰」
「‥‥‥よぉ。」
あの試合から以前よりかは会話が弾む。
このバッシュのメーカーが好きなんだとか、次の試合の相手がとか色んな話をした。
以前より心を開いてくれているのか色んなことを話してくれた。
ここじゃあなんだしな、と喫茶店でも行くかと誘ったのは俺から。
本当に以外だった。
前のマジバでハンバーガーを頬張っているイメージがあったから喫茶店のステーキでナイフとフォークを上手く使いこなしていることに。
綺麗にステーキを切り分けていくのをまじまじと見ていれば少し照れているのかじっと見つめ返してきた。
この時、なんでか分からないが目があった瞬間ドキンと胸が高鳴った。
火神相手になんなんだこれ。
きっと気のせいだとその場は自分に言い聞かせた。
それからなんとなく連絡先を交換してからというものの公園で1対1をしたりマジバに行ったりゲーセンに行ったり二人で過ごす時間が段々と数を踏み始めた。
暇だから火神でも誘ってと自然に思えるようになった辺りから自分の火神に対する気持ちが確信する。
きっと火神のことが好きになったんだ。
じゃなければ野郎のことなんて眼中にないしこんなに一緒に居て楽しいと思わない。
ただ友人としてではなく恋愛として。
けど好きだと告白することも出来ず時間ばかりが過ぎていく。
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