アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
甘い関係 ②
-
「‥似合ってんじゃん」
「‥‥そうか?」
火神が試着室から出てくるのをずっと待っていた青峰。
そんな青峰に黄瀬が「まぢで、あからさま過ぎっスよあれは」と黒子に視線を送る。
「‥じゃあ会計済ませてくる‥」
青峰の言葉に照れたのか顔を赤らめた火神がレジに並ぶ。
「俺も会計済ますわ」と火神の後ろについていく青峰。
「黒子っちー、俺らもあんな感じになってみるスかー?」
「何言ってんですか黄瀬君。」
「何って、俺と黒子っちー‥」
「黄瀬君とは絶対嫌です。」
「ひ、酷いっす!」
pm 14:00
ある程度の買物を済ませた後、適当に目についた飲食店に入ることに。
「‥あ~俺これ食いたいかも?」
「どれ?」
四人席のテーブルの上にはメニュー表が一つ。
黄瀬と黒子をお構いなしに青峰と火神がメニュー表を独占して顔を近付けあい何を食べるのか悩んでいる。
ここでもか、と黄瀬が二人に溜息をついた。
黒子に同意を求めようと横にいる黒子の方を向けばいつの間にか青峰と火神にまじって三人でわきあいあいとメニューを決めていた。
「黒子っちあざといっス」
君には言われたくないですね、と黒子からすぐに視線がかえってくる。
そんな一人水を啜っていた黄瀬に火神が気にかけたのか「黄瀬、何食べたい?俺らあとで見るから先見ろよ」とメニュー表を渡してくれる。「まぢで火神っちは天使っスね」なんて微笑めば青峰に軽く頭を叩かれた。
それから注文した商品がテーブルに並べられていく。
青峰は自分の分と火神の分を取り皿によそうだけでそれ以外は何もしない。
痺れを切らした黄瀬が片手にフォークを持ったままそれを青峰に向ける。
「青峰っち!そういとこスよ、そういうとこ!」
「あ?そういうとこってどこだよ?」
「それはだからー‥」
「じゃあ黄瀬君はこういうとこ改めた方が良いですね。」
行儀が悪いと青峰の方に向けていたフォークを黒子は黄瀬から取り上げる。
三人のやりとりに気にすることなく相変わらず一人黙々と頬張っている火神。
そんな火神を見て青峰が口を開く。
「オイ火神、口のまわりいっぱいついてるぞ」
「あ、まぢで?」
「おう、マジマジ」
火神の口のまわりについたご飯粒等を近くのナフキンを取り出し綺麗にとってやる。
「‥‥黒子っち。」
「僕はやりませんからね。」
アレアレ、と黒子に期待を持つ黄瀬だがそれは呆気なく流された。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
49 / 132