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⑥
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「あー??黒子っちと火神っちじゃないスか??」
ガラス越しに居た青峰と黄瀬は、そのまま店内に入ってきた。
すると黄瀬がすぐさま俺達二人に気付いた。
けれど今どんな顔して合えば良いんだろうかと横目で青峰のことを確認しようとするものの視界にはうつらなかった。
「あれ?‥アイツーー‥」
「ここだバ火神」
「うっわ??冷てぇ??」
どうやら気付かぬうちに俺の背後に居たのか青峰がもう購入したであろう冷えた飲みものを俺の首にあててきた。
何すんだと振り返るもののもう背後からは移動していたのか今度は俺の隣に座っていた。
「で、君たちラブホ帰りですか?」
「ぶふぉっ‥ちょ、おま‥黒子ぉ!」
黒子の言葉に思わず口に入っていたもの達が吹き出しそうになる。
何を言い出すんだと黒子に視線を送るものの涼しい顔をしている。
俺が吹き出しそうになるのを見て「汚ねぇぞ火神ぃ」と隣で相槌打ってくる青峰と腹抱えて爆笑している黄瀬がいた。
黄瀬に関してはなんだか腹立たしく思える。
「ちょっ‥何スかあん時二人とも俺等のこと見てたんスかぁ?」
「いや僕は見てないですが火神君が見かけたらしいですよ」
「あー!さては火神っち誤解してるでしょぉ?」
そう言ってニタニタ笑っている黄瀬に余計腹立たしく思え思わず顔をつねってやる。
「い、いてっ!痛いっス‥‥もー本当のこと教えてあげましょうか?」
「別に‥‥」
「なんだ火神、お前本当にこいつと俺があんなとこに入ったって思ったわけ?」
黄瀬にかわって今度は青峰が隣でニヤニヤと笑みを浮かべている。
感じ悪いなぁと思いながらもこくりと頷けば黄瀬が口を開いた。
「あのホテルの中に俺らの中学ん時の同級生が入ってったんスよ!」
「しかも男も女も両方クラス一緒だった奴ら」
それをまた思い出したのか黄瀬と青峰がクスクス笑っている。
自分の中で誤解が解けば今度は逆に「放っておいてやれよ」と現場を見られたカップルに同情した。
そんな二人に黒子のも飽きれたのかはぁと深い溜息をついていた。
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