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山じいの家を出た俺はとりあえず周辺を探すことにした。
理人さんは極度の方向音痴なのでどこへ行くか予想もできない。さっきから電話もかけているのだが一切出ない。
「あー!チカ発見!」
うるさいやつが現れた。よし、無視しよう。
「ちょっと!なんで無視するんだよ!お前の愛しの幼馴染みさまだぞ!」
駅の方を探すべきか…
「いいのかな?無視なんかしちゃっていいのかな?俺知ってるんだぞ?チカは今理人さん探してるだろ!」
「なにか知ってるなら早く言わないとそのオレンジの髪の毛むしるぞ。」
やっと反応してくれたー!と騒いでるこいつは幼馴染みの林 太郎。高校入学と同時に髪をオレンジ色に染めたアホだ。
「理人さんなら俺んちにいるよー」
なぜそれを言うだけなのにこいつは俺の背中に乗っかってくるんだ。俺より身長が10cmくらい高いからって調子に乗りやがって。
太郎の家は住宅街の中にひっそりとある喫茶店だ。見た目怖いが優しい太郎父が作るチーズケーキが絶品なのだ。それにまた太郎母のいれる紅茶が合い素晴らしいのだ。
「情報提供ご苦労だったな。じゃあな。どけ。」
「なんで置いていこうとするんだよ!俺も一緒にいくに決まってるだろ!」
うるさい重い。
俺は力ずくで太郎をどかし太郎の家へ向かった。
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