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住宅街にひっそりと存在する
喫茶『森林』
俺は春からここでアルバイトさせてもらっている。その前からも手伝いにきたりしていたが春からは高校生と言うことで林夫妻が雇ってくれた。
カラン、とベルの音が静かな店内に響く。
「あ、千景くん!」
理人さんは俺を見つけるなりいつもの笑顔でかけよってきた。
「猫探してたら自分がいるところわからなくなっちゃって…困ってたら太郎くんが声かけてくれてね!迎えにきてくれたんだよね、ありがとう。」
「いえ、止めなかった俺も悪いですから。」
ただ止めるとこの人意地でも行くって言うからそれはそれでめんどくさいんだよな。
「なーチカー!俺いい仕事したと思わない?」
「理人さん、今度から迷ったら変なやつに着いていかず俺か兄さんに連絡してください。というか何度も電話したんですけど…」
変な人って俺のこと!?、と叫んでる太郎は無視する。
理人さんはポケットからスマホを取り出して画面を確認した。
「いっぱい着信きてる…気づかなかった、ごめんね。」
せっかく便利なものがあるんだから活用しろ、と怒りたいが理人さんがすごく申し訳なさそうな顔をするので怒れない。
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