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溶けていく真白
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二人は身に何も纏っていない。ベッドで対面座位で抱き合い互いの体温を感じ合う。唇を重ねる。啄ばむようにキスしたり、思い出したように深く舌を絡め合う。真白の中にはもう佐伯の自身が埋め込まれていた。真白は佐伯の胸に寄りかかり、佐伯の自身をずっと感じている。佐伯が自分の中にいることで安堵する。佐伯はときどき真白を抱き直し緩く揺さぶる。その度に真白が小さく喘ぐ。真白の薄い胸の突起は、佐伯にさんざん嬲られ赤くぷっくりと腫れ、ツンと上を向いて厭らしい。時々佐伯がその突起を摘まむと、胸から小さな痛みと大きな快楽が真白を苛んだ。
気持ちいい…気持ちいい…
真白はずっとこうしていたくなった。こうしてずっといられたらと、出来ない願いを願う。佐伯も気持ち良いのだろうかと、ふっと思い、佐伯に視線を投げる。佐伯は真白のその視線に気付いて微笑んだ。
「気持ち良いね…真白の中…」
「佐伯さん…きもち…いい…?」
「すごく気持ち良いよ…真白は?」
「気持ち良い…ずっと…こうしてたい…っぁ…」
真白の中が真白の意志を無視してビクリと一度大きくうねる。その感覚に真白はまた小さく喘いだ。気持ちが良くてどうにかなりそうだ。このまま佐伯と溶けて一つになれたら、真白は不安に苛まれないのだろうか…
「そういえば、真白…」
「…はい」
「家族には話したの?」
真白は佐伯の肩口に顔を埋めたまま首を振った。家族に佐伯の事を報告しようと思った。でも出来なかった。真白は別に悪い事をしている訳ではないと思っている。ただ、家族に報告したことにより佐伯に不利益が被るのは真白の望む事ではなかった。両親に伝えれば真尋も知るだろう。両親に真尋には黙っててくれと頼めば両親が余計な心配をする。真白はどうすればいいのか、もう少し考える時間が欲しかった。そして、真白がそういう風になることは佐伯も分かっていた。
「そう…。真白、俺の事ばかり優先してくれて、嬉しいけど…俺は特に隠すつもりはないから」
「…さえきさん…」
「真白の事、隠すつもりはないよ」
その言葉に真白は救われる。佐伯はちゃんと真白を受け止めてくれている。佐伯の優しい気持ちが真白は痛いほど嬉しかった。すると真白の中がうねる。佐伯の自身に纏わりつきもっと、もっと、と強請った。佐伯はその動きに耐えるように少し眉間に皺が寄る。真白は自分の意志とは関係なく動く体に、駆け巡る快感に、身をブルブルと震わせる。気持ちが良い…佐伯とセックスするのは本当に心も体も真白の全部が気持ちが良くて安心した。
「…んっ…あ…さえきさんと…」
「うん?」
「佐伯さんとセックスするの…きもちいい…」
そう真白が佐伯の肩口で呟いた。佐伯は真白の後頭部を軽く掴んでこちらを向かせる。真白の表情は目元が赤く染まり、瞳はユラユラと揺れている。唇は少し上がった息を吐く為にうっすらと開いていた。扇情的な真白の表情に佐伯は誘われるように、真白の唇に舌を差しこみ口内を嬲った。その快楽に真白が喉の奥で呻く。キスをしたまま、佐伯が真白の体をユサユサと揺らす。今までよりも強めに揺らされ真白は背中に強い快感が走る。真白の中がビクビクと脈動し始めた。
「ん…!んん…あ…さえき…さ…きもち…いい…いい…あ…」
「気持ち良いね…真白…可愛い真白…」
そういうと、佐伯はそのまま真白をゆっくりと寝かし、仰向けのままゆっくり、本当にゆっくりと自身で真白の中を穿つ。ゆっくり突かれ真白の体にはじんわりと、染みるように快楽が伝わっていく。真白は何時もとはまた違う快楽に身を震わせる。ずっと体が震えている。気持ちがいい、もうそれしか考えられなくなっている。じわじわと体に走る快楽に真白はどんどん溺れいていく。ゆっくり挿入を繰り返されて、いつもよりも佐伯のモノが分かる。硬くて大きくて熱いモノが真白の中で出入りする。ビクビクと真白の体が大きく跳ねた。
「あっ…あ…さ、さえきさ…ん…あ…あ…ああ…」
「真白…すごいね…ずっとイってて…ずっと出続けて…」
真白は自分では気付かなかった。佐伯に指摘され、自分がずっとイっていて、佐伯と自分の腹の間に自分の自身から精液とは違う透明な体液を吐き続けていた。
「え…あ…なに…あ……へん…あっ…あ…」
「気持ち良いね、可愛い真白…」
「あ、き…きも…ちいい…あ…あ…」
快楽に溺れて瞳の焦点が定まらない真白はへらりと笑った。気持ちが良くて顔が勝手に綻ぶ。目を閉じると自分が佐伯と一緒に溶けていっているようだ。真白は佐伯に全てを差しだしていく。佐伯はそんな真白に気を良くして。自身を抜き差しするスピードを上げていく。
「あっ…あ、あ、あ、…あん……」
真白はもう喘ぎ声も何もかも、佐伯に曝け出す。大きく最奥を突かれ真白は何度目かの絶頂を迎え、自身からまた潮を吐きだした。苦痛を伴いながらの快楽に真白は溺れていき、意識を手放した。
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