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閑話*バレンタインデー。郁の場合!
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「おい、林檎。いつにも増して今日は草薙先輩を見るな?」
「そんな事ないっ!!」
「そしていつにも増して赤いな」
クラスメイトにそうからかわれながらも、原因は分かっているし、いつも以上に草薙先輩を見ているのも分かっている。
バレンタインデー。
チョコレートは手作りで用意済み。
全部Amaz●nさんで揃えたから恥ずかしくなかった。
朝は草薙先輩の周りに人がいすぎて渡せなかった。
月島先輩ほどでは無かったけれど、中々にすごい人だかりだった。
そして偶然廊下で草薙先輩を見つけた今、放課後に会えるかどうか聞こうとしていた。
でも、朝ほどではないけれど人だかりは出来ているし、中には先輩も混ざっていてとても声をかけられない。
「梓先輩のバカ....」
先輩が悪い訳ではないのに、小さく悪態をついた。
結局、下駄箱にチョコレートを入れておくことにした。
自分のハンカチを敷いて、メモ用紙に好きですって書いて。やっぱりそれを消して食べてくださいって書いたけど。
喜んでくれるといいな。
***
後日、メモ用紙に名前を書き忘れた事に気付く林檎くんでした。
そして消された上でも分かる『好きです』と書いたメモ用紙とハンカチとチョコレートの持ち主に首をひねる草薙。
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