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お家デート。
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「雀、何組だった?」
「3」
ペラペラと、雀の卒アルをめくっていく。
えーと、月島月島.....
「いた...」
そこには、今よりも少し幼い顔つきでやはり少し気怠げな雀が写っていた。
やっぱり綺麗で、外で撮影されたらしいそれに雀の銀髪がよく映えていた。
透き通る肌も、涼しげな瞳も、全てがより良い状態で写っているようだった。
「なに見とれてるの。本物はここにいるでしょ?」
俺の顎を掴んで、自分に向けさせる雀。
「べ、別に...見惚れてないし」
「そう。欲しかったら持って行っていいよ。別にいらないし」
「はっ?」
しれっと言ってのける雀を見るけど、本人は至って本気のようだった。
「お前が、いらないって言うなら...貰う」
「どうぞ」
俺の知らない雀が詰まった一冊。
無意識にそれを、ぎゅって抱きしめた。
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