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思い込みⅠ
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「トモ……////」
コウと呼ばれた彼はアマカワくんに、ゆっくりと顔を近づけていく。
「「……っ!?」」
唇を尖らせて、重ねようとするそれを見て、俺と蛭ちゃんはバッと両手で目を覆って指の隙間からガン見していた。
「ちょ──……ッ!? /// だ、だめ、だめだから……!!」
「うるせぇ黙って目ぇ瞑っとけ。」
「む、無理。無理無理無理……!! 俺好きな人いるんだって……!」
「いいから。」
「よくない……っ!!」
アマカワくんが彼をぐいぐいと押したり、彼が頭を押さえ込んで無理矢理キスしようとしたり、
──そんな光景を見ているだけであそこがびんびん元気になってしまった。
「早くトイレ行けば?」
「そ、そんなに目立つかな!? /////」
さすがの蛭ちゃんでも見られるのは恥ずかしいっ……!
トイレに駆け込もうと校舎へ走ろうとすると、再び手を握られた。
「え!?」
「し、白舞、違うんだこれは……!!」
「──アマカワくん、違うんだこれはッ!!」
又を必死で隠す俺とべったりとくっついている彼を押して離そうとするアマカワくん。
周りから見たら凄い光景だ。
「トモ、早く///」
「しないって言ってんだろ……ッ!? /////」
「いいから。///」
「だからよくないってえぇ……っ//」
アマカワくんの手の力が抜けて、するりと手を引っこ抜くと、そのまま急いで校舎へ向かう。
「あ……!」
アマカワくんがそれに一瞬呆けて全身の力を抜くと、コウくんはそんな彼の唇に唇を近づける。
──あと数ミリ……
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