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180 惑乱
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「ぅぁっ……ぁあっ……ハリルっ……んっ! っまってぇ、もっ……」
ハリルにガクガクと身体を揺さぶられ、上手く言葉が出ない。
「もぉっ……ぁっ……もっと、ゆっくりぃっ……!!」
また絶頂が近づく。勝手に極めてしまわないようにと、ハリルは僕自身の根元を紐で結わえてしまっていた。
「ぅぁんっ……ぁあっ……ぁああっ!!」
――――これが、先程言われた『お仕置き』なのだ。
達しないようにとして戒められたにも関わらず、縛られたまま既に何度か絶頂に似た感覚を味わっている。
「うぐぁっ……ハリル……」
けれど、何度極めても終わらない。
「いぐぅっ……またっ、いっちゃっっ……!」
解放されない僕自身の先端を、ハリルはグリグリと捏ねるように触る。
「いっちゃうからぁっ!! いじめないでえ!!」
一人だけ何度も高みへ昇る罪悪感。
ハリルが強制的に快楽を与えてくるのであっても、もう一人だけで極めるのは嫌だった。
「もう、だめぇっ!!……っぅぁあぁん……っ!!」
泣き叫び、何度も卑猥な言葉を繰り返し許しを請う。
迂闊に彼を煽ったことを、こんなにも早く後悔するとは思わなった。
「ククッ……」
彼の笑い声――――僕の望みに応えるように、縛られたモノへの苛みは終わる。
「ぁあっ……ぁあああっ……!」
けれど、奥を狙うようにグリグリと腰を動かされ、思わず逃げるように身体が仰け反った。
(もうやっ……気持ちいいの、つらいよぉ……)
「ぅっ……ぅぁあっ……」
ハリルに気持ちよくなって欲しいと思う想いとは裏腹に、過ぎる快楽に脳がついていけない。
仰け反りは逃げる行為となり、無意識にハリルを突き放す動作をしてしまう。
「いひぃっ?! んぅぁっ! ぁああっ!! ぁあぁぁあっ!!」
けれど、仰け反った身体を引き寄せられ、抜けかけたハリルのモノがまた入り込んでくる。
「んきゃぁっ!!! ぁああっ!!」
先程までとは違う、今度は浅い所を狙い、グリグリと刺激されるのだ。
「ぁっ! だっ……めぇっ!! ぁあぁあっ……」
ポタポタとまた先走りが溢れ落ちた。
「そこ、そこばっかり……やぁあっ! そこやめてぇえっ!! イグゥっ! イっちゃっ……ぁああっ!!!」
先程から、耳を疑いたくなるあられもない嬌声が自分の喉から発せられている。
「やぁああっ!!……ぁあっ!!!」
けれど、もうその声を抑える事などできない。
「ぁあっ……! あぁんっ!! やぁあんっ……ぅんぁ!!」
彼の腕に捉えられているせいで、この快楽からは逃げられない。
「ひぅっ! ぁああっ!!」
(我慢しなきゃ、我慢しなきゃ……)
そう思うのに、身体は勝手に絶頂を追い求め、再び高みへと上っていく。
「突いちゃぁっ……だめぇぁあ……っ! ハリルっ…やぁああっ」
縛られたまま、何度も強制的に射精なしの絶頂を迎えさせられているというのに、ハリルは僕の弱い所を狙ってくる。
「死んじゃうのぉっ! もうっ……ぁああっ……」
目まぐるしい快楽に、視点がボヤける。
「ぁっ……ぁっ……! ハリっ……だ…っ!イってるのっっ………ずっとっ……!!」
(だめ……ハリルに、気持ちよくなって、貰わ……なきゃ……)
「ぁ……っ……!!!」
声が出なくなる程の快楽。目が白黒と反転しだす。
(切ない……苦しい……出したい……射精したい……)
また縛られたままの絶頂が訪れる。
(くる……きちゃう……)
「ひぁうっ……くぅうっ……ぁああっ……!!」
大きな波が、何度も押し寄せてくる。
――――僕はもう、限界だった。
涙で視界が歪む。全てが蕩けてクズグズになってきている。
その時、無意識に淫らに腰が動めいた。
「あぁっ……きもちいいっ……ぁああ゛あ゛あ゛!!」
ハリルに縋り付き、涎を垂らしながら卑猥な言葉を紡ぐ。
「んぁっ……ぁ……ぁああっ……ぁん……」
真っ白になった頭は、考えることをやめて快楽だけを追いかけていく。
「ククッ……飛んだか……。可愛いな……イズミ……」
もう何がなんだかわからなかった。ただより快楽を求め、我を忘れて腰を動かす。
「んっ……ぁっ……ああっ……」
ハリルの動きは止まり、揺れ動く腰を支えられる。
「……さっきよりも上手じゃないか」
そう耳元で彼に囁かれるけれど、言葉の意味など理解できなかった。
「ん……ぁっ……ぁあっ……」
止まってしまったハリルの動きを追うように、腰が蠢く。
「ふぁぁあんっ……ぁああっ……」
(気持ちいい……気持ちいい……)
ハリルのモノが、ジュポジュポと僕の中を出入りする。
(イキたい……気持ちいい……イキたい……)
僕は、我を忘れてハリルの上で踊り狂った。
「足りなっ……!! やぁっ……もっとぉ……!!」
(気持ちいい……おかしくなる……)
それでも思いはただ一つだった。僕の考えていることは一つしかなかった。
「いっ、しょにぃ……っ」
目の前にある腕に必死に縋る。
(つらいっ……イキたいっ……助けてっ……)
自らの拙い腰の動かし方では、もう満足などできない。
「いっしょに、いこぉっ……はりるぅ」
踊り狂う僕を、ハリルは目を細めて見つめている。
「ククッ……やはり、魔性だな、イズミ……」
ハリルの声が、熱を帯びた低音で響く。
意識も理性も全て吹き飛び、快楽に翻弄される状況の中――――
「だいすきっ……はりるっ……」
言葉にしたと同時に、態勢を変えられ、両脚を持ち上げられる。二つに折り曲げられる様な格好で、ハリルが覆い被さってきた。
「んぁあ……!」
僕を見下ろすハリルの目。情欲に濡れて、僕を求めてる。
「はやく……」
今まで抑えていたいろんな感情が、爆発しそうに蠢いている。
「ちょうだいっ……んぁあっ……はりるのぉっ……、いっぱい……」
僕の誘いの言葉を受けて、ハリルは僕を押しつぶすように勢いよく腰を打ち付けてきた。
「ぅきゃぁああ!!! ぁぁああ゛あ゛あ」
抱きしめられて、密着する身体。再奥まで容赦なく貫かれる。バチュンバチュンと、融合部から肌がぶつかる音がする。
「いぐぅっ……!! ぁあああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
(熱いっ! 苦しいっ! 助けてっ! 気持ちいい!)
もう視点が合わない。何も考えられない。
「いぐぅっ……っ!! ぁひぃっ!! ひぃいいっ!!!」
何度も打ち付けられる腰の動きは乱暴で……。
「んぅうっ……!! ぁあ゛っ! イッちゃっ……まっ……ひぃうっ!!!」
何度も奥を突かれ、壊れたようにガクガクと体が痙攣する。
凄まじい快楽。射精なしの絶頂を迎えている間も、ハリルの動きは止まらない。
「んぎぃっ……う゛あ゛あ゛あ゛っ!!」
獣のような声が溢れる。
「ぎもぢいっ……やっ……!! いぐぅ…!!」
イッてるのに、何度も襲ってくる絶頂。
「んぁああ゛あ゛!! はやぐぅぅ!!」
(イキたい、イキたい、イキたい)
助けてほしい。 逃げ場のない快楽の渦が何度も高みへと昇らせるのに、未だ解放が許されない。
「もぉっ……はやく、イッてぇええ……」
「イズミっ……」
ハリルの声、そして息遣い。それですら絶頂の手助けとなる。壊れてしまったのではないかと言うほど、僕の身体は激しく痙攣する。
「ふぅぁ!!……ぁあぁっ!!……あぁああ!!」
その痙攣する身体を、ハリルはまた強く抱きしめ、腰を打ち付けてくるのだ。
「ぁあ……!! ぅううっ………」
脳幹が痺れるような、凄まじい快楽。
「イってぇ……おねがいぃ……」
バクバクと、心臓が早鐘を打つ。
「ぼくの中にっ……出してぇ……!」
ハリルの匂いと、汗の匂いが混ざり合う。厭らしく、とても卑猥な匂い。
「んぎぃっ……!!! ぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ー!」
ガクガクと激しく揺さぶられる。身体を仰け反ることもできず、されるがままハリルが絶頂へ達するために後肛に力を入れる。
「イグゥっ……とってぇえ゛ぇえ゛!」
堰き止められていた快楽が、お腹の中に蠢いている。
「いっしょっ、いっしょにぃっ……! ハリルっ!!」
ハリルの手が、僕を戒めていた紐に手をかけた。それと同時に、僕を見下ろすハリルの顔が徐々に近づいてくる。
(ぁ……だめ……)
絶頂は間近。尚も、腰を打ち付けられ、狂ったような快楽が襲ってくる。
(だめ……そんな……)
目の前にあるのは、彼の唇。
「んぁあっ! ぁああ! あぁあぁああ!」
(今、キスされたら……ぼく……)
ハリルの唇が、すぐそこに迫ってきていて――――
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