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4ページ目 弟side
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帰りのHRが終了したのと同時に教室を飛び出し、チャリを飛ばして駅へ向かう。
電車を乗り継いで向かう先は、兄貴の通う大学。
校門に立って、出てくる人を見送る。
ちょうど講義が終わった時間なのか、ぞろぞろと人が出てくる。
その中に、身長は高くもなく、低くもなく、やや痩せ形の、一見何処にもいそうないでたちの男を発見する。
だが、その男の首や手首には白い包帯が巻きつかれていて、異様な雰囲気を放っている。
痛々しい姿で登校してからもうしばらく経つのに包帯を取る気配はない。
ずっと包帯を巻いているなんて、何か訳があるに違いない。
皆、面倒事に巻き込まれるのはごめんだと思っているから、彼に話しかける奴なんか一人もいない。
可哀想な男。
彼の周りに人はいない。近づこうとする奴もいない。
そんな可哀想な男こそが、俺の兄貴。
だけど、そんなことを気にする必要なんてない。
周りなんかどうだっていいよな。
その分も、俺が愛してやるから。
・ ・ ・ ・ ・
「選択」のifストーリーです。(「選択」を読んでいなくても大丈夫です。)
バッドエンドです。
死ネタ注意です。
それでも大丈夫な方はお付き合いよろしくお願いします!
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