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7ページ目 20 弟side
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まさか俺一人にガキの面倒押しつけられるとは。
風呂に入った後、早々に二階の俺の部屋に引き揚げてきた。
階段を上がる途中、チラッと中を覗いてみたらガキの母親が兄貴のグラスに酒を注いでいてやはり飲まされていた。
部屋に入るなり、ガキは髪も乾かさず猫に構い倒していた。
ガキに猫のブラッシングをさせている間に髪をタオルで拭いてやった。ドライヤーを使った方が早いのだけれど猫がドライヤーの音を嫌がるから仕方ない。
「けーた、すごい!!いっぱい抜けた!!」
「ちゃんとごみ箱に捨てろよ?」
楽しそうに目を輝かせて黒い毛がびっしり付いたブラシを見せてくる。
何がそんなに楽しいのやら。俺はそれのせいで部屋の掃除が大変だというのに。
ガキが突然絵日記を書きたい、と言ってきた。
夏休みの宿題らしい。俺の学習机じゃ高すぎるから昔使っていた折り畳み式の机を引っ張り出してきてそこでやらせている間、俺はベッドにコロコロを掛けた。
「もう寝れば?」
「やだ…。まだ遊ぶ。」
目を真っ赤にしていかにも眠そうなガキに声を掛けるが頑として寝付こうとはしなかった。
「そういえばあんた何処で寝るの。」
「ここ。」
「…は?」
「けーたと寝る。」
最悪。
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