アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
11ページ目 9
-
「はー。」
弟の足の付け根に完全に腰を下ろした時、俺が息を吐くより早く弟が深く息を吐き出した。
「腕痛い。」
俺の肩に頭を預け、ぐったりと身体を弛緩させて緩く俺の背中に手を回していた。完全に弟に身を委ねていたからそれも仕方ないかもしれない。
背中に回っていた手が、強く俺を抱きしめた。
「ありがと、優斗。」
「ん。」
口惜しい。
両手が自由ならば抱きしめ返してやれるのに。
抱きしめる代わりに弟の髪を両手で触れた。
指先が漆黒の髪に触ったのと同時に弟の肩がピクン、と跳ねた。
「ッ、………すき。」
息が詰まったかのような声、それから聞こえるか聞こえないかくらいの弱々しい声がした。弟が一層強く肩に頭を押しつけてきた。
そんな弟が、愛おしくて堪らない。
「俺も好きだよ。」
弟の髪に擦り寄ると、俺と同じシャンプーの匂いがした。
腹の異物感は凄まじいけれど弟の体温、鼓動、息遣いを感じていると心休まるようだった。
「…もう限界。」
ボソッと呟かれた言葉が、クリアに耳に入ってくる。
「は!?ちょっと…!」
弟の両手が太ももの下へ潜り込み、身体を持ち上げられた。
「あんまり俺を煽らないで。」
「待って…!ぁ…ああ!!」
弟のモノが抜けそうで抜けない高さまで持ち上げられて、一気に落とされる。より深いところで弟を感じた。
「む、り!!ゆっくりしてくれるって、言った、の、に!」
「あんたが煽るから悪い。」
「ひゃ!!やっ!!あっ、あ!!」
身体を上下に揺さぶられ意味を成さない声が絶えず口から零れ出た。
「は…、あ…煽ってなんかな、」
「もうあんた黙って。」
「ふ、む!!ん!んぅ!!」
舌を絡め取られ、上下に揺す振られて。
もう、何が何だか分からない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
141 / 228