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「なんでお前、下穿いてないの?」
誘われたスカートの中、触れたものは冷えた弟の素肌だった。
「だって、女物の下着持ってないし。男物のなんて見たら萎えるだろ。」
弟が乱暴に目元を拭いながら言う。
夢に見た柔らかさも丸みもない、筋肉質で無駄な肉がない固い尻。だが手のひらに吸いつくようで手を這わせるとすべすべしていて、癖になる。
「そうじゃなくて…。」
弟が身体を強張らせながら切羽詰まったような声を上げた。
手が下へ降りていき、太ももを撫で、内腿に差し掛かった時、ぬるっとしたものに触れ、咄嗟に手を引っ込めた。
「何これ…。」
人差し指と親指をくっつけ、離してみると透明なものが糸を引いた。
「ローション。」
弟がベッドの上に放られたワイシャツを拾いながら俺と目を合わせることなく口を開いた。着る様子はなく表にしたり、裏にしたり何かを探しているようだった。
「これ使って。」
胸ポケットから出てきた物は小さな銀の小袋。
「もう解してあるから、早く…。」
弟の身体をうつ伏せになるようにシーツの上に組み敷いた。弟の上に跨り、肩甲骨の辺りを左手で押さえ込む。
「啓太、今ならやめてやる。どうする?」
「やめないで。…抱いてほしい。」
身体が小刻みに震え始めた。それはきっと、寒さから来るものではない。それでも弟は迷いなくきっぱりと言い切った。
怖いくせに。
こいつがこんなに馬鹿だとは思わなかった。
手渡された銀の袋を歯で挟み、一息に開封する。ゴムを自身に取り付け袋は床に投げ捨てた。
「本当にいいんだな?」
弟の髪がわずかに揺れたのを合図に弟の身体を貫いた。
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