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ユズとの出会い
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それから3週間が経ち青木さんと鈴村が別れたという噂が広まった。
俺は青木さんへの興味も完全になくなったからどうでもよくて、噂話で盛り上がってる教室から出て屋上行きの階段を目指した。
屋上につき本でも読もうとした時に俺がいつも居る場所に何故か俺じゃない奴が体育座りして膝に顔を埋めながら泣いていた。
なにこいつ、よそで泣いてくれないかな
「そこ俺の場所」
「あ、ごめん…」
そしてそいつが顔を上げた瞬間時間が止まったかの様に感じた。
そいつは青木さんだった。
眩しい笑顔しか見た事なかったけど…
初めて見た泣き顔に俺の彼女への恋心がかえってきた。
「鈴村のせい?」
「うん…噂聞いてるでしょ?」
「まあ…」
いつも笑顔の奴がムスっとしながら涙をポロポロ流してる姿を見てちょっと笑いそうになった。
いつも天使ってわけではないんだな。
「鈴村の前では泣いたの?」
「泣かないよ。人前では泣きたくない」
「でも今人前で泣いてるじゃん」
「だってしょうがないじゃん、泣いてる最中に来たんだから」
ふーん。
つまりその顔を見たのは俺だけなんだな。
ああ、やっぱり俺がこいつの事貰うかな?
「俺と付き合う?」
「鈴村くんもそうやって告ってきた。」
「俺は鈴村と違うよ?」
「俺とエッチする?って素直に言えばいいのに」
「だから俺は鈴村と違うって」
「名前も知らないし」
「芹沢俊介」
「そう。じゃあ付き合う」
「好きでもないのに?」
「うん。鈴村くんの真似」
「ヤケクソ」
そうやって俺とユズは付き合い始めた
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