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《緩やかな決着》4
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「よし、じゃメアリーたちのとこ行こ!」
アキラは嬉しそうにみずきを呼ぶ…
「あぁ、」
頷きながら、そんなアキラの様子を見て和むみずき…
最近は身体の調子もよくて、苛立った様子もなく、とても平穏だ。
その半面、いつまたアキラから別れたいと言われるか、不安でしかたない…
フミヒコとの問題もまだ解決していないし…アキラとも先のことについて真面目な話しをできていない…
逃げていてはいけないけれど、そういう話しにもっていくとアキラはツラそうな顔をするから…
アキラにはいつも笑顔でいてほしいと思う気持ちが邪魔をして…話しをもちかけれない…
今、楽しそうにしているのを壊すことはできない…
アキラの微笑んだ顔を見つめながら思うみずき…
二人は犬小屋まできて、犬達に挨拶した後、アキラは犬に帰ることを説明しながらリードを首輪につける。
大型犬のラブラドールレトリバーのリッツをみずきにまかせ、アキラはやや小型のシェットランドシープドックのメアリーを連れて行くことにする。
「メアリー、リッツ、GO!」
歩き出しながらアキラが声をかけると二匹は歩きだす。
「よく言うことを聞くんだな…」
アキラに並んで歩きながら感心してみずきは言う。
「しつけ専門のところで訓練されてるからな…賢いんだよこいつらは。な、メアリー、リッツ」
アキラの声かけに小さく、わん、と鳴く犬達…
「…それもあるだろうけど、犬達もアキラのことが大好きなんだと思う…」
だから喜んで言うことを聞くんだろうと、呟いてしまう。
「それは…そうかもな、オレもメアリーとリッツ大好きだし、相思相愛かも…」
反応をみるようにみずきに言うアキラ。
「…あぁ、アキラの家族だからな…」
ちょっと複雑に答えるみずき。
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