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《緩やかな決着》23
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昼を過ぎた頃、アキラのケータイにフミヒコから電話がかかる。
「はい、フミヒコさん?」
着信相手を確認してから電話にでるアキラ。
『あぁ、連絡が遅くなってすまなかったね』
相変わらずの調子で話すフミヒコ。
「あの、契約の件なんだけど」
さっそく本題に入る。
『あぁ、決心は着いたかい?』
「時間、分割にできない?」
『分割?』
「そう、フミヒコさんの条件は一日オレが傍にいるってコトだから…24時間を3で割って、8時間を3日にしてもらえないかな…時間的には違反にならないでしょ?バイトもあるし、24時間拘束は難しいから…」
『ほぅ…まぁ私はそれでも構わないが、ならば最初の日はどうする?』
「フミヒコさんが指定した時間に合わせるから…出来るだけ日中がいいけど…」
『そうだね、明後日の昼間はどうだい?』
「明後日…」
バイトの勤務表を見ながら考える。
自分は休み…
みずきは…明後日は昼、仕事…夜は休みだけどきっと勤務交代で深夜行くんだろうから…
『駄目かい?』
「ううん…分かった明後日…」
『では、君に用意した部屋に10時でいいかい?』
「うん、じゃ、10時から18時まで、ってこと?」
『分かりやすいだろう?』
「分かった、じゃ…明後日10時に、」
『あぁ。楽しみにしているよサクヤ』
そして電話を切る。
なんとか最初の約束をすることが出来た。
一日家をあけるよりは、日中だけの方がみずきも納得しやすいだろうし…
みずきが心配するのは目に見えているけれど…隠さず話していくように、そう話し合ったばかりだから…
話さなくても心配するんだから、話して納得してもらう方がいいと思って…
幸いみずきは仕事だし、付いてくることはできないだろうから…
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