アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
《緩やかな決着》47
-
みずきに…
暗示をかけて…
自分から遠ざける。
そうすれば…確実にみずきは自分から離れていく…
そして…違う人を好きになる。
解り切った事実なのに…
それを拒む心があるのも事実…
それは自分が弱いから…
「みずき…」
今はまだ、優しく触れてくれる…
その名を呼んでみる…
「どうした?アキラ…」
瞳を重ね軽く首を傾げ、すぐ答えるみずき…
「ううん…早く抱いて…」
その真っすぐな瞳を見つめ、ぽつりと囁く…
「アキラ?」
思わぬ言葉にどきっとするみずき…
「みずきと繋がりたい…早く、」
さらに誘う言葉を紡ぐアキラ…
余計なことばかり考えてしまうこの心を…思考を停止したい…
だから熱く抱いて欲しい…考える暇がないくらいに…
「…アキラ、」
そんな自分を求めるアキラの甘い囁きを聞くと…心臓が勝手にドキドキして、頬がかっと熱くなり、身体の芯が高ぶる感覚を味わうみずき…
アキラのその、か細い綺麗な身体を…ぎゅっと抱きしめて…素肌と素肌を密着させる。
不安な気持ちを拭い去るように…
みずきも、愛しいその人を腕に抱いて…その熱を感じて…何度も口付けしていく…
そして…アキラの敏感な部分を緩急をつけ刺激し…快感を煽っていく…
アキラが喜ぶ姿がなにより嬉しい…
「ァ…ハァ、んっ」
アキラの唇から洩れる色っぽい声…息遣い…
みずきをさらに興奮させる。
「アキラ…綺麗だ、すごく…」
優しく囁く…
綺麗な髪をすくい…ドキッとするような深い緑の瞳を見つめる。
「ァ…はぁ…っみずき…、」
いつまで…みずきとこうしていられるか分からないから…
みずきとの残り少ない時を大切にしたい…
裏切るばかりだった自分が…唯一みずきを満足させてやれることだから…
みずきの熱い想いを…この瞬間は受け止めて…
みずきを喜ばせたいから…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
48 / 246