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《遠退く想い》6
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隣で電話するルードを見る…
「もしもし?俺だけど分かる?うん、あのさ、今日さ、俺、誕生日なんだけど、なんかちょうだい!」
明るくさらっとねだるルードが可笑しくて、吹きだして笑うアキラ。
「はは、うそうそ、みずきとアキラ呼んでみんなで晩ご飯食べようと思ってるんだけどヨシ来る?」
ルードはマイペースに話している。
「じゃ…いつものゲーセンで待ってるから来て!」
電話を追えてルードはアキラに聞く。
「ヨシすぐ来るって、みずきは?」
「仕事中だからな…休憩時間にならないと返事返ってこないから…まぁもう終わる頃だけど…」
首を傾げながら答える。
「そっか、じゃヨシ来たら先行ってようか、あ、晩ご飯の材料買わなきゃな」
みんなの分の材料がないことを思い出すルード。
「じゃ…オレが休憩しながらヨシ待ってるからルード買物してくればいいよ、そこの店だろ?」
買物にそんなに時間かからないだろうと思ってアキラは促す。
「うーん、大丈夫?一人で、」
ちょっと心配しながら聞くルード。
「ヘーキだって、その方が時間かからなくていいだろ?」
「ん、分かった、じゃちょっと買ってくる!待ってて!」
ルードはアキラに手を振って走っていく…
それを見送って息をつく…
ゲームセンターの入口付近のベンチに座っているアキラ。
店内には若者たちが沢山来て騒いでいる。
そんな様子は気にするでもなく、ベンチに深めに座って俯いて身体を休める。
本当は横になりたい気分だが…あまり目立ったことはしたくないので、この体勢で時間を過ごすことにする。
10分ほど経過した頃…不意にアキラに声をかけてくる人物が…
「ねーねー、大丈夫?」
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