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ニュー・ワー 9
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◇◇◇
あまりにも都合が良すぎる、と思った。
これもまた、エッチな俺の妄想なんじゃないか、とかさ。ぐるぐる悩んでいても仕方ないので、じゃあとりあえず一通り幻覚だと決めつけてみて…。アレだ、きっと放尿した瞬間部屋の天井が浮かんで、ベッドが泉になってるパターンのやつだろ。(いずみだけに)
そうに違いないんだ。でなかったら、ほら…、若者らしく夢精とか……って、ンンンン…!それじゃあどっちみち俺は汚れたパンツを罪悪感いっぱいでコソコソ洗う運命ということで?うわぁっ…そ、それは…あんまり嬉しくない…。
…けど…、これってまるで、まるで俺の思い描いてた通りの理想の関係でさ…
パートナーに合図されれば、おれは反射的に「うん」と頷くだろう。それからだらしなくチン…
「いずみ、」
「は…はいっ……!?」
「大丈夫…?」
大丈夫なわけない、俺全然状況が掴めてないよ!壮大な妄想のおかげで夢なのか現実なのかも…それ以前にアレコレ考えるほど膀胱に余裕がないせいもあるけど、とにかく全然大丈夫じゃない。頭も混乱してるし、意味わかんないまま本能的に興奮もしてる。おしっこしたい。見られたい。どうなってんの?が行ったり来たりしちゃってる。
「もれちゃう…」
「いいよ、人、来てないから」
「でも、こんな…」
見張ってる、とだけ言われて、公園の影で俺に背中を向けた恋と、素直にその場で腰を下ろしている俺。
パンツは膝まで下がってて、草がお尻に当たってくすぐったいのを感じる。ああ、俺なにやってんの?思い切りは大事ってか?これだから欲望に素直すぎる身体は困るんだよう…
でもまあ、おしっこも限界まできていて、この体制になってしまった以上放尿せずにはいられないのは言うまでもない。正直なところ、もう幻覚だとでも決めつけてきもちよくソレを垂れ流してしまいたかった。
半ばどうでもいいと意識がフニャフニャしてくる視界の中で、俺は必死に恋の背中を見つめ続ける。
恋の視線そのものがあるわけではないけれど、音とか...においとか...この距離じゃ絶対筒抜けだ。そう考えると、なんだか、はずかしくて...そんなムズムズする気持ちに負けて、おれは大人しく従ってしまうんだ。
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