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夜のディナー
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渋谷駅の近くにある雑貨ビルの最上階。
開放的なテラスの中にある、ダイニングバー神南軒。
そこかしこに、松の植木鉢が置かれ、下から淡い好色でライトアップをしている。
上品な雰囲気。
今までこんな店、一度も訪れたことない。
今日は、天野さんのご厚意で連れてきてもらっている。
「初めての本番、お疲れ様」
優しく声をかけてくる。
向かいに座った天野さんがライトの関係で少し色っぽく見える。
視線が合えば、どきっとしてしまう。
「はい・・・。俺全然だめでした・・・」
「マキノくんが思ってるほど、周りはそうは思ってないよ」
天野さんは嘘をつかない。
少しほっとした。
うじうじしてばかりもいられない。
「俺、俺なりに頑張ってみます」
味は、一人ひとり違う良さがある。俺には、俺にしかできない味がある。
他人の真似をするんじゃなく、俺流の成長をしていかなければならない。
「うん、その調子」
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