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思い込んでいた。
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家に呼んだのは2回目。
冬弥は可愛い顔してる…いや、顔立ちはいいし
モテそうだし。経験もありそうだなと思い込んでいた。
それに、ノンケだとは思ってなかった。
あまりにストレートに言葉を伝えてくるものだから。
最初はまあ、嫌だなんて、やめてなんて。よくあるセリフだし、少ししたら良くなって…なんて思ってたのに
「那谷さん…やめて…っ」
という声に耳を向けずにいたら
いつの間にか
『那谷さん…怖い』
に言葉が変わっていた。
冬弥の顔は涙でぐっちゃぐちゃになってるし、
表情は怯えきってて
手が、震えてて。
そんな反応だとは思ってもなかった俺は
とにかく焦って抱きしめる事しかできなかった。
その夜は冬弥は子供のように泣き続け、俺の身体に抱きついたまま眠りについた。
「那谷さん…やめて」
「那谷さん嫌だ」
「那谷さん怖い」
今思い出せば冬弥の声はずっと怯えてた。
「はぁ…やってしまった…」
目元が腫れてる冬弥の寝顔を見て
また罪悪感が蘇る。
「あんなに怯えさせるつもりじゃなかった…」
明日は一日中甘やかして、優しくして、抱きしめて優しくキスして。
あんなに怯えてたけど…
俺の事怖がられたら…どうしよう…
「冬弥…」
腕の中の冬弥をもう一度抱きしめて眠りについた。
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