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帰省?。
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「鳴…砂……。あの…ごめん……。俺…」
家に着いたはいいけど…気まずい…
鳴砂はなんも喋んないし…
やっぱ…いくら襲われたからって
あいつの家に行ったのは俺だし…
「太地くん。」
「はい…」
その場に正座して
鳴砂は俺に背を向けてる。
「ごめんね。」
「え、いや…」
「僕、考えたんだけど…」
「…ん?」
鳴砂がこっち向いた…
想像とは違った…
落ち込んだような暗い顔はしてない。
「海に帰ろうと思う。」
「…え」
「僕ね、まだ太地くんに出逢うのが早かったんだと思うんだ。」
「待った!!こ、今回のは俺が悪かったから!!あの、もうこういうこと無いから!!だから!!」
「そうじゃないの…」
カーッと頭に血が登っているのがわかる。
確かに浮気みたいなもんだった…それはわかってるけど…
俺が鳴砂を好きなのは本当だし…
和也とか龍は好きじゃない。
あんなことをしてた俺に愛想つかしたってことかよ?
「太地くんのこと…大好きだよ…。だから…寂しいけど、帰るね。」
「待って待って…なんで…俺が悪かったから…」
「違うって…太地くんに対して怒ってるわけじゃないよ…ほんと、ごめんね。」
いつもふわーっとした感じで喋るのに
今は違う…
真面目に話してるから…かな。
「……いつ…帰るの…?」
「明日…学校終わったら、準備して帰る…」
「…………。」
自分がこんなにも鳴砂にハマってると…気が付いた。
ほんと今更…
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