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「悠真…」
すぐ間近に迫る。
俺は視線を反らせないまま、吸い寄せられるように古橋さんを見つめる。心臓の音が早い。耳元でドクンドクン言ってるよ。
古橋さんも苦しげに眉を寄せ、一瞬ギュッと目を閉じる。
「悪い…俺……ッ」
苦しげにそう言うと、古橋さんは俺の身体を逞しい胸に抱き寄せた。
うわッ!
古橋さんのふわんとした香りが俺の身体を包み込む。
でも俺は鼻をフガフガさせる余裕もなかった。
古橋さんの心臓の音もすげー早い。
背骨が痛くなるほどギュッと抱きしめられる。
そして身体を少し離すと、顎を手で持ち上げられた。
「…ッ」
反射的に目を閉じた。
呼吸が奪われる。
食らいつくような、キス。
唇全体を痛いほど吸われて、すぐに舌を入れられる。角度を変えて、奥深くまで。
一度目より、全然激しい。
なんで…?
なんで俺、古橋さんにキスされてるの…?
やっぱ古橋さんも俺のこと…?
それとも今日はたまたま相手がいなくて溜まっていたかなんかで…気まぐれ?
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