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いつもと違う道に行けば、いい出会いがある。
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俺の名前は、小野博人。高校2年。髪の毛はハチミツ色で赤いメガネをかけている。こんな容姿だけど、本が大好き。本屋にいるだけでも幸せになれる。だけど、俺にはもう一つ大好きなものがある・・・・・・・
BLだ。
そう、俺は腐男子。きっかけは単純。俺は漫画喫茶でアルバイトしている。ある日、客が帰った後掃除に行こうと部屋を訪れたら、BL本が散らばっていたのだ。俺は、なんとなくパラパラと捲ってみたらそのまま腐ってしまった。しかし、さすがにまだ堂々と買える勇気はないため、BL本はネット購入で済ましていた。きっとこれからもそう続くと思っていた・・・・が、ある日俺は見つけてしまったのだ。理想の本屋を。
その日は好きな小説家の新刊を買えたのでウキウキしていた。そして、我慢できず本を読みながら歩いてしまったためか、いつもとは違う道を歩いていた。しかし、ここが家の近所だとすぐに分かったため、そのまま歩いているとある一つの家に目が行った。きれいな古民家だなと思っていたが、よくよく見ると本屋だったのだ。俺は興奮した。こんな素敵な古民家が本屋になっているとは。俺は迷うことなく、その古民家の中へと入っていった。玄関に入ると、そこには木の靴棚があり、そこに靴を入れるようであった。まるで誰かの家に来たみたいで、つい
「お邪魔します」
なんて言ってしまった。すると、玄関正面にはレジがあり、そこにいた一人の背の高い黒髪のイケメン店員がおかしそうに笑いながら
「いらっしゃいませ」
と返した。俺は頬が熱くなるのを感じ、急いで靴を脱いで棚にしまうと逃げるように店内へと入っていった。
俺は驚いた。中には様々な本が置いてあり、なんとBL本まであったのだ。しかも種類が豊富で俺は手を伸ばしかけた・・・が、すぐに手を引込め、あたりを見て安堵する。
「危ない・・・・」
そう、先ほどにも言ったが俺はまだ本屋で買う勇気はない。だからその日は何も買うことなく店を出た。しかし、少し気になった点があった。確かに、本の種類は豊富であった。しかし、BL本があそこまで揃っているとなると、店員の趣味を考えてしまう。もしかして、あのさっきの男性がすべて仕入れたのだろうか・・・まあ、取り敢えずあそこには多くのBL本があるということが分かった。今度から少し変装して買にでも行こうか。家も近いし、正直毎回ネットで買うと送料がかかるため、高校生にはつらい・・・・
よし、早速明日買に行こう。
そう俺は心に決めて家に向かう。
あれ
・・・・・・・・想像以上に家が近かった。
よし、これなら一度家に帰り、私服に着替え、マスクと帽子を被ればいけるな。あ、あとメガネの色を変えておこう。俺はメガネを黒縁に変え、急いで着替えマスクをつけた。そして帽子を被ると靴を履いた。
「これだけ近いなら今日行こう!」
俺はウキウキしながら先ほど行った本屋へと向かったのであった。
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