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そんな風にしか思えないのなら京佑は返してもらう。
もう後悔しないために。
「…なにを言ってるの?…あなた、誰?」
さっきまで妖しい笑顔を振り撒いていた彼女の表情が一瞬にして不信感のあるものへと変わる。
「俺は京佑の友人。彼が結婚するって聞いてね、会いに行ったんだよ。そしたらあんまり幸せそうに見えなかったから。君のことは写真とかで見たことがあったよ」
そう言うと動揺を隠せないようだ。
わなわなと震えている。
「ふんっ!言うなら言えばいいわ!!言ったでしょう?彼にはなにも出来ないのよ。結婚破棄すれば彼は会社にいられない。路頭に迷うことになるのよ」
彼女は勝ち誇ったようにもうどうでもいいと言った顔でタバコに火をつけた。
「まぁ、そうだね。どうするかは彼次第だ。俺は京佑に幸せになってほしいんだよ。京佑を傷つけるなら許さないから」
「どう許さないってのよ。知らないみたいだけど私はね…」
「あぁ、父親自慢はいいよ。なんの意味もないから。それじゃまぁこっちはこっちでやらせてもらうから」
それだけ言うと女を置いて、その場を後にした
ほんと、胸くそ悪い女だ。
「京佑も変な女に引っ掛かって…」
京佑のことを思いながらオフィスに連絡を入れた。
伊吹side END
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