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あれから俺はずっと保健室にいた。
昼休みになって、弁当を持ってきた晶がやってきた。
ベッドの横の椅子に座って、弁当を見せつける。
「ほら見てよ、暁!俺が作ったんだよ!」
「卵焼き、ちょっとミスったろ」
渦を巻いているはずの卵焼きが、渦を巻いていない。
「うるさいなぁ…暁は料理が上手だからさ〜…」
晶は頬を膨らませる。
「ははっ…早く食えよ」
俺はその姿が可愛くて、微笑んだ。
「…!!今の暁すっごい可愛かった!言い方もすっごい優しかったし!」
「可愛いは嬉しくねぇよ、バーカ」
晶の額を人差し指で突いた。
「やめろよ?!……ねぇ、暁」
晶は、俯き弁当を握りしめて
急に真剣に話し始めた。
「…なんだよ、どうした」
「……援交…してるの?」
「あぁ?そんなこと言うためにここ来たのか?やってるわけ…」
「見たんだ…」
晶は俺にかぶせてくるように話した。
「…何をだよ」
「暁が…知らないおじさんに、肩寄せられながらホテルに入っていくの…」
「見間違いだろ…」
「赤髪の人は、このあたりに住んでる人では滅多に見ないよ…ねぇ、暁…本当のこと言ってよ」
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