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「すまない。今日はそんなことをしに来たんじゃないんだ」
「…じゃあなんで殴ったんだよ」
「落ち着かせる為に」
「お前ってたまにバカなとこあるよな…何しに来たんだよ…」
「俺と付き合わないか?」
「…は…?」
唐突すぎる言葉に、俺は目が点になった。
「お前が嫌ならいい」
「えっ…と…嫌とかじゃねぇけど…」
「けど、なんだ」
「お前…女とよくつるんでるし…俺そういうのダメだし…怒るし…」
俺が変な日本語でそう言うと、
宇都宮はクスクス笑った。
「わかった。女性と関わるのは、極力避けよう」
「…いいのか?」
「ああ。ただ、自宅のパーティーなどで女性と話すのは見逃してほしい」
「それは…わかってる」
そう言うと、宇都宮は俺を抱きしめた。
「ありがとう」
宇都宮の髪が顔にかかり、ミルクティーの匂いがした。
「いい匂い…」
「…濡れたタオルをくれないか」
「あ、ごめん。今持ってくる」
俺はタオルを水に濡らして、
宇都宮に渡した。
「風呂入らなくていいのか?」
「ああ、入るほどでも無い。家で入る」
タオルで拭いた髪は、若干グチャッとなっている。
俺は櫛を持ってきた。
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